大きなお世話サマー(ニコニコ大会議雑考)

えー、7月4日に開催されました「ニコニコ大会議」。
前々回のエントリで言及しましたニコニコ動画の転換点。いわばXデーでございまして、僕自身はいけなかったんですが、どんなもんになるか注目していました。

ふたを開けてみたら…。まあニコニコらしい展開で。

ニコニコ大会議2008のまとめ -ニコニコニュース
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2008/07/001376.html
夏野氏「2ch見てる」、ひろゆき氏「オッサンですね」――「ニコ夏」イベントで共演 -ItMedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/07/news024.html
ニコニコ大会議2008結果報告・MAD問題について語る代表取締役2人 -どらみそら
http://d.hatena.ne.jp/luxaky/20080705/p1
ニコニコ大会議2008 ~日本の夏、ニコニコの夏~ まとめ&レポート -革命的非モテ同盟
http://d.hatena.ne.jp/furukatsu/20080704/1215158561

「対オトナ折衝担当顧問」元ドコモの夏野氏登場に驚き、Suicommi Undergroundとのコラボ、「MADは文化」と言い切った小林ドワンゴ社長と「MADはなくてもよい」と言い切るひろゆきの対比に苦笑する僕。参加したかったなあ。さぞかし楽しかったんでしょうなあ。上記リンクは公式と、僕によるセレクトです。特にどらみそらさんのがかなり中立的な視点でわかりやすいです。

しかし、実はワタクシ。このVを見て不覚にも涙してしまったのでした。

反則すぎる! 全身にクリームを塗った秋山成勲ばりに反則すぎるVだ!
佐藤大輔自重! デキがヤバイ! 特にコメントが地球を回るCGとのフラッシュバックなんかもうヤバすぎる出来!
立木文彦仕事選べ! こんなに優しい立木ボイスが五臓六腑に染み渡るなんて!

いやあ、PRIDEが大好きだった僕にはあの映像はヤバすぎました。狙いすぎです。さすがは佐藤氏です。RC2のときにも大笑いさせて頂きましたが、まあ、あんなに愛情溢れんばかりの映像なんか作りやがってこの野郎。ウルっと来ちまったじゃねーか。
僕は気づかされました。なんだかんだ言って、自分はニコニコに思い入れがあるんだなあ、と。

僕が今身をおいているのは、しがないインディーズの音楽レーベルです。それもダンスミュージック専門。
サンプリング文化とか、音楽出版とかがとっても身近なのです。なので、否応なしに著作権には敏感にならざるを得ません。そんなこともあって、YouTubeとニコニコ動画には当初から注目していました。だから、特にニコニコ動画には頑張って欲しかったんですね。
日本における著作権の周辺は非常に混沌としています。JASRACのことはもちろんのこと、現行法が抱えている現状への対応の遅れなどから、残念な争いを数々生んでいて、それはダイレクトに僕の仕事に跳ね返ってきます。映像制作の面でもそれは同じこと。具体例を挙げるのは止めておきますが、例えば自分の曲をDVDに収録して売ろうと思ったら、自分の曲なのにJASRACから待ったがかかった、みたいなことが平気で起きてるんです(これは著作者隣接権のお話。詳細は省きます)。

もしかしたら、YouTubeやニコニコ動画がそれを打破してくれるのかもしれない、という淡い期待です。
アメリカにはフェアユースがあるのである程度は解決できる部分がありますが、日本にはそれがないわけで、特にMADは著作権法的には真っ黒。でも、確かにすばらしい作品が数々生み出されているのは確か。どうにかなんないのだろうか、という思いは、ニコニコ動画が始まった時から、ずっと思っていました。

で、先日のエントリでついおセンチになっちゃった僕。仕方ないのはわかってるんだけど、やっぱり寂しい。
でも、その心配は、なんとか杞憂で終われそうですね。

ニコニ・コモンズ! そう来たか! と僕はひざを打ちました。それとともに僕は強く感じたのです。
ああ、ニコニコの皆さんはやっぱり本気だ。
本気で、この国の著作権を変えようとしている、と。

実際どうなるかはわかりません。それは先日のエントリのときと同じです。かなりの賭けであることは間違いないでしょう。角川やカプコンからは前向きな発言も出ているようですが、いろんなことが流動的になっている現状では、安心するのはまだまだ早いのかな、って感じです。
でも、とにかくニコニコが本気だ、ってことがわかったことは大きな収穫でした。うれしかった。
まだニコニコに期待してもいいんだ、って思えたことのうれしさは、ひとしおでした。

とりあえず明日からの目標。
お気に入りのMADが消えても泣かない。中の人は頑張ってる。そう思うことにしよう。
ビジネスだなんだ言っても仕方ないのだ。エンターテイメントにビジネスはつきもの。表裏一体。お金がないと続かないのだ。

右手にキーボードを、左手に著作権の知識を。
そして、愛すべきクソッタレな運営に、精一杯の感謝を。

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