ワールド・イズ・マイン


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ミニミニ速報11月1:川崎チネチッタ公式サイトにて、消失公開スケジュールが「2010年2月6日」と公開されました。また京成ローザ10公式サイトにて、特別鑑賞券前売りが11月21日より開始されるとの情報も登場。予想よりかなり早いです。(via Syu’s Quiz Blog

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ようやく、次の伝説が始まったようです。
でも、その始まりはけっこう早く訪れました。

昨日(10月8日)深夜、神戸サンテレビの最速放送(サムデイ・イン・ザ・レイン)終了後、特報が流れました。「涼宮ハルヒの消失・2010年春劇場公開予定」との告知です。「頼む! 頼むから、何かサプライズがあってくれ!」と、お店で接客をしながら祈っていた僕の願いは、果たして叶いました。

すでにGIGAZINEアニメイトTV毎日.jp、J-CASTなど大手ニュース系がこぞって報道。その後Web NewTypeハルヒ公式ファンサイトが公式に告知を打ちました。各サイトの更新をかいつまんで見てみましょう。

改めて「涼宮ハルヒの憂鬱」最終回放送後に告知。ハルヒアニメ化が決まった頃からずっと言われ続けてきた『消失は劇場版』説が本当になった…。良い意味でも悪い意味でも視聴者を引っ掻き回してきたハルヒだけど、これはある意味予想通りか。
MOON PHASE 雑記

予想はされていましたが、本当に告知されましたな。素直に映画化を喜ぶ人がいる一方、テレビでやって欲しかった人や、エンドレスエイトで失ったファンを取り戻せるのかと危惧する人もいますな。不安要素を挙げたらキリがないですが、映画楽しみです。
Syu’s Quiz Blog

やはり、予想通りの動きになりました。ファンの多くは狂喜乱舞しています。
涼宮ハルヒの集約

9月に、兵庫県の甲南病院で、京都アニメーションがハルヒ映画の為に撮影を行うという情報があった。甲南病院勤務の身内から聞いたという2ちゃんねるソースだったが、結局、ホントだったのだろうか?
テンプルナイツ 宮殿騎士団

一様に「素直に映画化を喜ぶ」「複雑な心境を抱えながらも、ひとまずは消失映画化を歓迎する」という見地が大勢を占めているようですね。まあ、もちろん中にはエンドレスエイトのことを引き合いに出して儲け主義の角川許せないだとか見に行かないとかまた延期するんじゃね?とかという声もありますけど。

僕ですか? もちろん大歓迎です! というかね、何でもいいから消失がアニメで見られればもうそれで大満足ですよ。OVAとかでもたぶん納得したでしょう。それが奥さん、来年春予定というかなり近々のスケジュールで映画化なわけですから、これを喜ばずして、いつ喜べばいいんでしょう。
とりあえずは、喜ばしきニュースを素直に喜ぶとしまして、ここで今回の特報におけるポイントを書いてみます。けっこう重要。でもたぶん杞憂に終わると思うけど…。

制作会社がまだ明かされていないんです。

そうです。あくまでも告知されたのは「劇場公開」と「2010年春」という事実だけ。今回の特報には「京都アニメーション」の京の字も出てきていません。ただ、これは現時点でかなり杞憂に終わる可能性が非常に高いです。根拠はいくつかあります。

  • テンプルナイツさんの記述にあるように、甲南病院に京都アニメーションが撮影(要はロケハン)に入るらしい、というリークが2ch本スレに出ました。今回の特報はこのリークを後ろ支えする形になりましたが、これが仮に真であるとするならば、今も京アニさんは消失を制作しているとみて間違いないでしょう。
  • 特報CMに使われていた長門の版権イラストが、かなり京アニさんのどなたかと筆致がよく似ています。池田さんあたりかしら。
  • クレジット表記に「SOS団」の表記があります。仮に今後、製作委員会の面子に変更がないと仮定すれば、現在も製作委員会に名を連ねている京都アニメーションが制作を担当する、と考えるのが自然です。ただ、2009年には「ビッグショット→角川メディアハウス」の変更がありましたので、100%ないとは言い切れません。

まあ、100%じゃないですけど、たぶん京アニさんがやるんじゃないかと思います。他のプロダクションさんも他の制作でお忙しいようですし。というか、京アニさんじゃないと困る! マジで。
下記「追記」を参照してください。京アニさんで確定です。

さて、今回の特報にて消失映画化が確定したわけですが、この決定を前提にすれば、あのエンドレスエイト8回騒動もなんとなく納得がいくかなあ、という感覚を僕は持っています。2010年春という公開時期から見て、今回の消失映画化は「ハルヒ改めて」放送の時点で決まっていた、と考えたほうがいいでしょう。その程度の期間がないと、とてもじゃないけど映画は作れませんからね。つまり、「改めて」の放送構成は「消失映画化」ありきだったのだ、ということになります。

ハルヒ1期から3年がたった2009年4月の時点で、角川としては消失映画化に向けた、より効果的なプロモーションを打たなければなりませんでした。しかも、その先すぐには「エヴァ:破」まで控えています。消失は、ハルヒ原作の中でも突出した人気のある、いわば「キラーコンテンツ」です。なんとしても、消失につなげるための大きなうねりを生みつつ、これまでアニメ化されておらずかつ物語の構成上外せないエピソードをアニメ化して視聴者に認知させ、さらに「エヴァ」とカブらない宣伝戦略を構築する必要さえありました。そして角川が出した一つの「賭け」。それが今回の「ハルヒ改めて」における放送構成サプライズだったのではないでしょうか。果たして角川はやり切りました。それも、「ハルヒちゃん・ちゅるやさん」という手を打ってまで。

エンドレスエイトの8話構成は、まさしく「賭け」に他ならなかったでしょう。これまで前例のないチャレンジは間違いなく大きな話題と注目を生みますが、評価されるか否かは別問題です。ただ間違いなく言えることは、良くも悪くも話題を集め、口コミによる認知を獲得し、(プラスマイナスの如何に関わらず)数多くのサイトを巻き込むほどの広告効果を得た、ということ。

そして、角川としてはここからが本領発揮なのです。劇場公開まであと半年+αあります。この間に、如何にしてエンドレスエイトによって生じたマイナスポイントを払拭しつつ、消失へ向けた宣伝戦略を展開できるか。隆盛を誇った角川映画の、もうひとつの腕の見せ所なのです。

日本におけるアニメ映画は、その公開規模にもよりますが興行収入が10億円を超えて初めて「ヒット」と言われます。しかも、昨今はアニメ映画の当たり年と呼ばれるほど、数多くのアニメ映画が封切りされている状態です。近年では「時をかける少女」のヒットがある角川が、果たしてどんな展開を見せてくれるのか。これからが楽しくなってきました。

さあてと。久しぶりに原作「消失」を手に取るとしますか。
眼鏡モードの長門に去来したであろう、様々な感情を、この胸にとどめながら。

追記:本日、ハルヒ京アニサイトが更新されまして、消失映画化の特報がFlashで公開されました。
これで今回の「消失映画化」も京アニさんが担当するということで確定のようですね。まずは一安心、そして、めがっさ楽しみだ!