Last night, Good night.


涼宮ハルヒの憂鬱(改めて)の実況モードは「ひとまず終了」しました。これまでの実況モードはタグ「実況」をご覧ください。

ミニミニ速報4:第27話は「射手座の日」。明日は28回目ですが、次展開告知はあるのか。
ミニミニ速報5:ハルヒ2ch本スレはアニメ2板に帰還。NTフラゲ画像に「消失映画化か」と思わせるものがあったが、釣りと判明~。乙~。
ミニミニ速報6:「キディ・ガーランド」のスタッフ情報が更新され、伊藤敦氏が「企画プロデューサー」に就任していることが判明(10/4時点)。この時点で第4四半期のTVアニメ続行はかなり薄くなった模様。
ミニミニ速報7:12月発売分の「NT」「ザスニ」「エース」にてハルヒ三誌連動企画が行われる模様(ソース)。消失と時系列がカブる12月にこの企画を行う真意は如何に。また、11月売りの「エース」付録はハルヒAMラジオ+イヤホンだそうで。ラジオ復活の布石か。

【速報】涼宮ハルヒの消失、2010年春劇場公開予定」との特報が本日の放送にて流されました(ソースはWeb NewType)。確定ソースが出ましたので、改めてご報告。ちなみに本日の第28回は「サムデイインザレイン」。詳細は次回エントリにてお伝えします。

今お店です。

これから家路に就いて、ひとまず寝て、んで僕が預かっていた荷物をウチのシャチョーが取りに来るので昼過ぎには起きないと、ってなあ感じでこんなブログ書いてる暇があったら寝ろよバカ、って感じなんですが、どうしても書きたくなっちゃったんで、書きます。

前回のブログで「Baker」氏について触れました。その前は「supercell」、その前は「Livetune」。そのアーティストもすばらしい楽曲を僕たちに届けてくれています。今年はもう泣きっぱなしの一年ですね。ぶじにらっぷびとはEMI(!)からメジャーデビューしたし。

それは非常に喜ばしいことです。ホントに。僕は常々こう思っています。世に出るべき才能は世に出るべきである。そして、才能が獲得すべき対価はきちんと才能に届けられるべきである、と。嫌儲とか言ってるヤツは表へでやがれコンチクショー! 俺がお前の母ちゃんをロクロでぶんぶん回してやるぞぉ、ってなことを。

いや、今回の本題はちょっと違うんです。気がついたというか、うすうす気づいていたんですが。
あああ、日本の音楽シーンが変わる様を、俺はこの目で目の当たりにしているんじゃないか、と。

先月開催された「ミクFES」@STUDIO COAST / ageHa。僕は残念ながら行けなかったんですが、なんとかニコニコ生放送で(1,000円払って!)見ることができました。とても楽しかったです。というか、途中から泣きっぱなしでした。また泣いてんじゃねーかと言われても泣いてしまったものは仕方あるめえ。

だってね、目の前に写ってる映像がですよ、初音ミクをテーマにした音楽フェスでね、肝心のボーカルが「楽器」でね、その楽器がCGで投影されて客をガンガン煽っててね、そして観客が一体になってめちゃくちゃ盛り上がってるんですもの。
泣きポイントはまだまだありますよ。Kz氏(Livetune)がバッキバキのフロア仕様のチューンをかけまくってもうフロアがパーリー状態なんですよ。それもね、オタ芸と歓声と狂喜乱舞がごっちゃまぜになってて、ソレはソレは幸せそうなフロアだったわけです。最後なんざ「Last night, Good night.」のカットアップミックスでフルアンセム状態なわけですよ。カットアップですよ。うわあ、あの中に入ってガンガン踊りてえ! って何度思ったか。

極めつけはRyo(supercell)氏によるキラーチューンのオンパレードなわけです。みんな歌ってるんですよ。オタ芸炸裂なわけですよ。PPPHですよ。普段はオタ芸を「きめえ!」と感じてしまう僕がもう興奮しちゃってるんです。世界中のどんなライブよりも、新木場で今目の前で行われているこのライブこそが一番面白いに違いない、そう感じてしまっている僕がいるんです。そして、その視線の先には、後ろ向いてRyo氏にお辞儀をして観客に手を振っているCGの初音ミクがいるんです。

ああ、変わってしまったんだ。

日本の音楽の歴史が塗り替えられたんだ。そう思いました。
そう思ったら、また泣けてきちゃってね。止まりませんでした…。

僕はクラブシーンに身をおいていますが、今じゃ六本木のバーの店長になってしまったおかげで、なかなか現場に立てず、悔しい思いをしています。でも心はディスコキングにあるから。今でも、ミラーボール、四つ打ち、そして観客の歓声は僕にとってホームグラウンドです。

そんな、メジャーな音楽シーンから外れた場所にいる僕ですら感じてしまうほど、今のメインストリームな音楽シーンが「弱ってきている」ことを感じていました。そして、先日。オリコンのCD売り上げチャートが過去最低を記録したのです。

今週のオリコン週間シングルチャートが、今春に見られた低レベルチャートを超える異常事態を迎えた。
今週の20位に入ったsupercell「君の知らない物語」の売上はなんとわずか2975枚であり、オリコン史上初めてトップ20ボーダーの売上が3000枚を割った。また、30位の売上も1760枚で、同じく史上最低記録を更新した。
Natsu Style. 9月22日ニュースより

CDが売れなくなっている。それは僕らのシーンではもはや常識でした。すでにウチのレーベルでもCDでの販売をあきらめ、配信にシフトしていますが、予想以上にCDの売り上げ減少は続いています。

それだけなら「まあ、レコードの時もそうだったしねえ」で済むかもしれません。しかし、僕はもっと驚くべきニュースを耳にしたのです。オリコン売り上げトップ10の実に半数以上をアニソンと初音ミク関連楽曲が占めたのです。さらには1位、2位をアニソンが独占してしまったり。

*1 6,205 桜高(lazy)
*2 5,509 桜高(GIRLS)
*3 4,990 ゆず

シングルデイリー推移
土 日 月 火 水 木  金
— — — *3 *2 *3/*1 桜高軽音部 「Don’t say “lazy”」
— — — *4 *4 *4/*2 桜高軽音部 「Cagayake! GIRLS」
— — — *2 *3 *1\*3 ゆず 「逢いたい」
— — — *1 *1 *2\*4 東方神起 「Share The World/ウィーアー!」
*1 *1 *1 *6 *6 *5→*5 EXILE 「THE MONSTER ~Someday~」
オリコン4月24日付けチャートより

すごい事態です。さすがにけいおん!の勢いはすごかったけども、まさかこんな時がくるとは思ってませんでした。

アニソンが悪いのでも、初音ミクが悪いのでもありません。僕はこれを見てこう思いました。
ああ、邦楽シーンの崩壊が始まったのだ、と。

それまで格下に見られがちだったアニソンがハイレベルなサウンドワークを行うようになり、インディーズシーンからヒット曲が飛び出すようになったことで、これまでの旧態依然としたサウンドワークス体制によって作られた「邦楽」と、「アニソン」、そして「同人音楽」が横一線に並んだ、と仮定すれば、この事態に納得がいきます。いまやDTMがどーのこーのなんていう時代はとっくに過ぎました。だって、今じゃあの矢沢栄吉がDTMに手を出す時代ですよ(Cubaseを使っているそうです)。サウンドはもはやパソコンの中で作られ、そしてリリースされているのです。そして…、あとは楽曲のクオリティと、一定の支持層さえあれば、その楽曲が世に出る時代が訪れたのです…。なーんて、妄想が妄想じゃなくなってきちゃいましたね…。

喜ばしいことなんですよ。そう僕はずっとここで主張してきました。それは今でも変わりません。
でも、なんでしょうかね。なんで複雑な心境なんでしょうかね。

こうなることは望んでいたはずなのに。
いい曲と、それを支持してくれる人さえいれば、評価される世界。それが理想だとばっかり思っていたのに。
なんで、僕は寂しい気持ちを携えて、今ここで涙を流しているんでしょう。

たぶん、これこそが痛みなんだと思います。
歴史が変わるときに人々が感じる痛み。哀愁とも似た、黄昏とも似た、寂しい気持ち。
で、あるならば。僕はそれを乗り越えなければならない。そういうことなんでしょう。

そして、こういった痛みは、確実にクラブの世界にも訪れているようです。
クラブシーンが最先端であると信じ続けていた僕の気持ち。それは今も変わらないのだけど、今目の前で起こっている変化に、どうも対応できていないようですね。シーンは停滞しているように見えるけど、ふと目の前を見れば、Kz氏がバリバリフロアを沸かせています。それは、僕らが全く想定していなかった分野…「初音ミク」から誕生し、「DENPA」を生み出し、「ミクFES」に結実しているわけです。つい先日には、秋葉原にDJバーまでオープンしました(オープニングにはあの白石稔氏が招かれたようですね)。tofubeats氏が評価され、DENPAに数百名もの観客が訪れる現在(しかも、そのDENPAは先月「役割を果たした」として活動をすでに終了してしまいました)。
今こそ、この変化に乗り遅れないようにしないと、いけないのでしょうね。

この涙が、明るい未来を見るためのワイパーになってくれると、いいのですけど。
そのためには、僕ももうひと頑張りしないといけないようです。

だって、自分が望んだ未来である、はずなのですから。