昨日、下関マグロさんの出版記念パーティにお邪魔しました。
久しぶりにお逢いした皆さんとのお話、とても楽しくて、時間があっというまに過ぎていきました。
マグロさんから頂いた新作「東京アンダーグラウンドパーティ」を、今むさぼるようにして読んでいます。
なんだか、もう、懐かしくて懐かしくてしかたがなくて、甘酢っぱくて、もう、例えようのない気持ちになりました。
この本には、僕の20代の頃の思い出がパンパンにつまっています。恥ずかしいのを承知で書いてしまえば、それは間違いなく「青春」と呼ばれるものです。日本一背の高いドラァグクィーンの後を歩く僕とまだ痩せていた頃に撮られたゼンタイ姿の僕の姿。全てが、全てが懐かしい。
本を読み進めていくうちに、これまで自分が歩いてきた道をゆっくりとしたペースで書き記してみたくなりました。
自分の中にあるはずのフェチ的リビドーを無理矢理床に押し付けて、日々のイケてない生活を、何の解決策も持たないまま過ごすしかなかったあの頃。その光は、突然目の前に現れたのです。
七色に光るミラーボールと、ドラァグクィーンが身に纏うカラフルなコスチュームと、ロウソクから滴り落ちる蝋の鮮明な赤が光と混じりあっていくような、まだ見たことのない世界。僕は、その光にかすかな望みを託し、自分の足を前に進めたのです。
そして。
僕は、今もここにいます。
僕は今も、歩き続けています。真っ直ぐに。